神戸電鉄・粟生線を守るための要望書 |
|
神戸電鉄粟生線は、神戸市、三木市、小野市をつなぎ、通勤、通学をはじめとする沿線住民に欠くことの出来ない交通手段として、年間延べ約7百万人が利用する重要な路線である。
とりわけ、三木、小野などの沿線市を中心に1日約6千人の学生が通学手段として粟生線を利用している。
しかしながら、少子高齢化、団塊世代の定年退職、マイカー利用の増加、競合する交通機関等の影響により、近年、利用者が大幅に減少し、平成21年度において12億7,400万円の赤字となるなど、厳しい経営状況になっている。
こうした中、昨年11月には平成23年度中に存廃を判断するとの報道があり、廃線となれば、沿線住民の日常生活に及ぼす影響は計り知れず、再開は極めて困難になることから、利用者の間に大きな不安が募っている。
このため、平成21年度に沿線自治体や神戸電鉄沿線住民が一体となって、粟生線の維持・活性化に取り組む「神戸電鉄粟生線活性化協議会」を設立し、平成22年度から利用促進活動を展開しているが、国の制度改変に伴い、当初平成24年度まで予定されていた同協議会への補助が来年度で打ち切られることになったため、計画を前倒しして、活性化対策を講じようとしている。
以上の状況を踏まえ、神戸電鉄粟生線の存続ならびに利用促進と利便性の向上を確保し、以て、当該地域の交流・発展を促進するため、下記のとおり、県に積極的な支援を求める。 |
記
|
1
|
公有民営による上下分離方式の導入なども含め、粟生線の維持・確保に向け、補助制度の充実や新たな制度の創設などの支援策を講じるよう国に強く働きかけること
|
2 |
粟生線の利用促進と連動した沿線地域の活性化を図る神戸電鉄粟生線活性化協議会の活動等に積極的な支援を講じること |
|
平成23年3月16日
兵庫県知事 井 戸 敏 三 様 |
兵庫県議会議員神戸電鉄・粟生線を守る会議員連盟
会長 藤 原 昭 一 |